JR九州の編成番号の解説





このブログでもよく出てくる編成番号。

「‘Fm-520編成’とか言われても意味が分からん!」という初心者の方のために、
リクエストもありましたので、編成番号について私の分かる範囲で書くこととします。
(※間違いがあったら遠慮なくご指摘ください。訂正しますので。)


JR九州の編成番号は、アルファベット2文字と数字で表記します。
だいたい、先頭車の顔のどこかに書いてあります。

編成番号があるのは、電車だけのようです。
理由は、固定ユニット編成となっていて、個々の形式車号で呼ぶより編成ごとに管理したほうが
効率的だからだと思います。

まず、最初のアルファベットは「●●系」と呼称される系列を表します。

 A:883系 ・・・青いソニック。昨日ご紹介したAo-3編成もこれ。7両ユニット。
 B:787系 ・・・リレーつばめや有明で使用される、黒っぽい特急車両。4~7両ユニット。
 C:783系 ・・・JR化後初の新造特急車両。ハイパーサルーンの愛称。4両または5両ユニット。
 D:485系 ・・・国鉄形の特急車両。特急の代名詞的存在。今は日豊線南部に。3両?ユニット。
 E:103系 ・・・筑肥線・福岡市営地下鉄乗入用。パンダ顔の旧型。3両または6両ユニット。
 F:415系 ・・・私がよく撮っている国鉄型の普通車両。1500番台はステンレス車。4両ユニット。
 G:475系 ・・・国鉄時代の急行形を短編成でローカル転用。絶滅間近?3両ユニット。
 H:717系 ・・・鹿児島のほうにいる改造型の普通車両。2両ユニット。
 J:457系 ・・・「G」の475系と同様の車両。まだいたっけ?3両ユニット。
 K:303系 ・・・筑肥線・地下鉄乗入用。「E」の103系の後継車。顔はガラス張りで真っ黒。6両ユニット。
 L:713系 ・・・国鉄末期に登場した近郊形。長崎や大分でも活躍したが今は鹿児島。2両ユニット。
 N:815系 ・・・赤い顔とアルミボディが印象的な熊本地区の新型。車内はロングシート。2両ユニット。
 P:811系 ・・・福岡北九州地区で多く活躍する普通車両。白い顔。全車南福岡所属。4両ユニット。
 R:813系 ・・・赤い顔は福岡北九州地区、銀の顔は福北ゆたか線。3両ユニット。
 S:885系 ・・・「白いかもめ」でデビュー。「白いソニック」もある。6両ユニット。
 V:817系 ・・・「N」の815系と類似だが転換クロスシート。外見は無彩色。2両ユニット。

次に、2番目のアルファベットで所属を表します。

 m:南福岡(ミフ) ・・・ミナミフクオカの頭文字「m」。
 j:門司港(モコ) ・・・モジコウの「ジ」で「j」(頭文字の「m」は南福岡なので)。
 o:大分 (オイ) ・・・オオイタの頭文字「o」。
 k:鹿児島(カコ) ・・・カゴシマの頭文字「k」。
 t:熊本 (クマ) ・・・クマモトの「ト」で「t」。(「k」も「m」も取られたので)。
 n:長崎 (サキ) ・・・ナガサキの頭文字「n」。
 g:直方 (チク) ・・・ノオガタの「ガ」から「g」。略称は「筑豊篠栗鉄道事業部」から「チク」。

最後に、同一形式内で編成を識別する番号がつきます。
だいたい、構成する車両の製造番号を参考にした数字を使います。


ですから、冒頭に例示した「Fm-520」は、
  F :415系
  m :南福岡所属
  520:(識別番号)   ということになります。

表記方法として、「FM-520」「FM520」「Fm520」などとして、2つ目のアルファベットを大文字にしたり、ハイフンを
省いたりすることもありますが、意味は同じです。

なお、Fm-520編成の4両ユニットを構成する車両は、クハ411-520、モハ415-520、モハ414-520、クハ411-620で
あり、製造番号に最初から500が追加された「500番台」の20番目です。
500番台は製造当初からロングシートとなっているグループで、トイレ付の先頭車だけは100足して600番台
としてトイレ無と区別されています。

この編成は昨年末にJR東日本から譲渡されたものですが、JR東日本時代は「K620」という編成番号でした。
勝田の所属でしたので「K」なのでしょうか?数字はトイレ付のクハが名乗る600番台をとって「620」としており、
JRグループ各社で呼び方が様々であることが分かります。

写真1 415系Fm-520編成
      貫通扉の窓の中に編成番号が掲示されています。

写真2 左:811系Pm-106編成、右:813系Rm-236編成
      向かって左の窓上の黒い部分に編成番号表記。
      どちらも「m」ですから南福岡の所属だということが分かりますね。
      (ていうか、811系は全車、813系の赤の全車が南福岡所属ですし・・・)

写真3 817系Vg-1104編成
      直方所属の福北ゆたか線用。
      向かって左の窓下に「V1104」と表記あり。

写真4 左:885系「かもめ」Sm-5編成。右:787系「有明」Bm-15編成。
      885系は窓下の黄色部分の向かって右端、787系は窓下向かって左に表記。

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形式称号(ディーゼル機関車編)



非電化区間で活躍するディーゼル機関車の形式称号です。

電気機関車に準じた分類となっています。

まず最初の「D」は、ディーゼル(Diesel)の頭文字。
ディーゼルエンジンを発明したドイツ人の苗字ですね。

次のアルファベットは、電気機関車と同じく動軸数を表します。
 B :2つ(JRには無い)
 C :3つ(JRには無い)
 D :4つ
 E :5つ
 F :6つ
電気機関車にはなかった「E」(5軸)も存在します。

数字は、最高運転速度を表します。
 10~49 :最高速度85km/h以下
 50~89 :最高速度85km/h超
 90~99 :(試作車)

最後の番号は、同一形式内の製造順を表します。
例によって、500番台などで細かい仕様の違いを区別します。


写真1は「DE10 1612」。'09.1.2福岡貨物ターミナルにて撮影。
運転室を挟んで前後が非対称となっています。
ボンネットの長いほうに3つ、短いほうに2つの動軸を有しています。
形式称号でいうと、ディーゼル機関車(D)で、動軸が5つ(E)、最高運転速度が85km/h以下(10)、改良が加えられた1500番台の112両目ということになります。
重い列車を牽くために、「死重」といわれるオモリを積んでいるそうです。

写真2は「DD51 1071」。'90.4.12博多駅にて撮影。サザンクロスを牽いて凛々しいですね~。
(実は、DD51 848とのプッシュプルでした) 
 注:プッシュプルとは、客車の前後に機関車がついて、後ろから押す(プッシュ)のと前から引く(プル)のを
   同時に行いながら走行することです。略称:「PP」。
これは写真1の「DE10」よりは大型で、前後とも長いボンネットで強力エンジンが1台ずつ内蔵されています。
動軸は前後に2つずつ、昨日ご紹介した「ED76」と同じような中間台車が真ん中についています。
形式称号でいうと、ディーゼル機関車(D)で、動軸が4つ(D)、最高運転速度が85km/h以上(51)、500番台の371両目です。
あれっ、1071号機なのに、500番台の371両目??
実は、500番台が設定された後に800番台が設定されたのですが、500番台が増えすぎて799号機までいったので、
1000まで番号を飛ばして300両目からは1000号機、1001号機・・・となったそうです。

※さすがに、こんなことまでは私も知りませんでした。
 この記事を書くにあたって勉強させていただきました・・・。

※九州のディーゼル機関車は、前面のヘッドライトの間のナンバー部分が車体色の朱色なんです。
 九州以外のはナンバーのところまで白帯が回り込んでいます。
 機会があれば見比べてみてくださいね。

形式称号(電気機関車編)




今日は筋肉痛で仕事が辛かった・・・。


今日は形式称号の電気機関車編です。

よく出てくる「ED」とか「EF」とかって、結構簡単な意味なのです。

まず、先頭のアルファベット「E」は「Electric(電気)」の頭文字です。

次のアルファベットは動軸数を表します。「動軸」というと分かりにくいですが、要は、
走る力が出るタイヤが横から見て何個あるかです。
 B :2つ(JRには無い)
 C :3つ(JRには無い)
 D :4つ
 E :5つ(JRには無い)
 F :6つ
 G :7つ(JRには無い)
 H :8つ
Aから順に1,2,3と動軸数が並ぶ簡単な話ですが、実車には「ED」「EF」「EH」しかありません。

形式の数字は、電気方式(直流とか交流とか)と最高運転速度を表します。
 10~29 :最高85km/h以下で直流
 30~39 :最高85km/h以下で直流・交流両用
 40~49 :最高85km/h以下で交流
 50~69 :最高85km/h超で直流
 70~79 :最高85km/h超で交流
 80~89 :最高85km/h超で交流・直流両用
 90~99 :試作車

最後に、製造順の数字がつきます。
例によって、細かい仕様の違いを500番台とか1000番台とかで区切って表現する場合もあります。

写真1の「EF66 43」は、電気機関車(E)で、動軸が6つ(F)で、最高運転時速が85km/h以上の直流用(66)で、43番目に製造された機関車ということになります。
「はやぶさ」に乗ったとき、本州は行きも帰りもこの43号機でした。熱海で撮影。

写真2の「ED76 69」は、電気機関車(E)で、動軸が4つ(D)で、最高運転時速が85km/h以上の交流用(76)で、69番目に製造された機関車ということになります。
「はやぶさ」に乗ったとき、九州内は行きも帰りもこの69号機でした。博多で松本様と別れるときに撮影。

写真3は、写真2と同型のED76を横から見たものです。
タイヤは6つあるのに、形式は「D」。
実は、中間の小さめのタイヤ2個は駆動せず、動軸としては数えられません。大きめの4つだけが動軸なので「D」なのです。

写真3の形式称号は「ED76 1018」。「ED76」形の1018番目ではなく、「1000番台」の18番目という意味になります。
なお、ED76の1000番台は、従来のED76と基本性能は変わりませんが、高速列車対応のための装備が加えられたものです。それを従来機と区別するために別な番号をとっているわけです。

なお、電気機関車の電源方式は、車体色でも見分けることができます。
 青・茶   :直流
 赤     :交流 (九州のED76はこれ)
 ローズピンク:交流・直流両用 (関門の切り替え区間や九州内を走るEF81はこれ)
 ※JR化後(特にJR貨物塗装)は一部例外あり。

形式称号(貨車編)



福岡は今日も暑い日でした。

明日は天気も良く撮影日和なのですが、Fm-5編成は来そうにありません。


とりあえず3123Mでも撮ろうかと。


さて、シリーズ化した形式称号ですが、今回は貨車です。
「ワム」「コキフ」「タキ」など種類も豊富。
ここでは、代表的なものをご紹介します。

写真は、千葉県の蘇我駅で撮った「タキ43000」形です。
NゲージではKATOから模型化されていますね。

まず、用途を表す記号です。
 ワ :有蓋車 (ワゴンの「ワ」。「ワム80000」という茶色の箱型有蓋車は、貨車の代名詞)
 ト :無蓋車 (トラックの「ト」。トムとかトラなどの二軸貨車から大型のものまで色々)
 レ :冷蔵車 (白い車体が目印。昔は九州と関東を結ぶレサの高速鮮魚列車がありました)
 ホ :ホッパ車 (穀物や鉱物を上から積み、下の栓から落とせる構造。ビール用の麦などを運ぶ
           肌色の「ホキ2200」、線路の砂利を運ぶ「ホキ800」などが有名)
 セ :石炭車  (高度成長時代の象徴)
 タ :タンク車 (石油類などの液体を運びます。写真の形式もこれ)
 コ :コンテナ車 (今の貨物といえばこれ!「コキ50000」「コキ104」などをよく見ます)
 ク :車運車  (かつて「ク5000」には赤い柱構造の車体に、カバーがかかった車が載っていましたね)
 ヨ :車掌車  (車掌が乗るためだけの車両。昔は黒い車掌車が最後尾についてました)
 フ :緩急車  (これも今はありません。客車と同じくブレーキつきの車掌室。コキフ、ワフなどが
           有名でした)

次に、積載重量を表す記号です。
 なし:~13t (でかい図体の「ク5000」は車6台ぐらいしか載りませんので13tには満たないのですね)
 ム :~16t (ワム、タム、セムなどが有名)
 ラ :~19t (真っ黒な「ワラ1」や、トロッコ列車の種車にもなっている「トラ70000」が有名)
 サ :~24t (鮮魚列車用の真っ白な「レサ10000」が有名)
 キ :25t~ (貨物輸送の主役であるコキのほか、茶色い「ワキ5000」とか
 紫色と関係があるのかどうか分かりませんが、覚えやすいですね。

数字は、形式番号に製造順の数字を重ねます。

写真の「タキ43004」は、タンク車(タ)で、25t以上積める「タキ43000」という形式の中で4番目に製造された
車両ということになります。
(場合によっては、43000を1番目とすることもあり、そのときは43004は5番目ということになります。)

2枚目の写真右端に「形式:タキ43000」とあるように、形式名の表記があることも貨車の特徴です。

形式称号(客車編)





昨日とおとといは仕事と飲み会でした。
年度替りは何かと忙しいもんで・・・。


せっかく2回続いた形式称号の解説。客車、貨車、機関車までつづけてみましょう。
(ネタも切れてることだし・・・)

今回は「客車」編です。


「客車」って意味が漠然としているので、テツでない方々は、電車や気動車まで含めた「旅客車両」というような
大きな捉え方をされる可能性もありますよね。
でも、鉄道の世界では、「客車」というと、お客を乗せるという目的はもちろんあるのですが、動力を持たない、
つまり機関車に引っ張ってもらう車両のことを指します。

私の推測ですが、これは恐らく鉄道の歴史に関係があり、黎明期においては動くのは機関車だけで、それに
牽いてもらう「貨車」と「客車」だけの分類からスタートしたことによるものと思われます。

現在一般的な「電車」や「気動車(ディーゼルカー)」は比較的最近できて付加されたものです。

では、「客車」の代表例であるブルートレインも参考例とし、解説します。


まず車両の重量を表す記号です。
 コ :~22.5t未満
 ホ :~27.5t未満
 ナ :~32.5t未満
 オ :~37.5t未満
 ス :~42.5t未満
 マ :~47.5t未満
 カ :47.5t~
 重量の記号がわざわざつくのは、つなぐ列車と機関車の牽引能力を調整するための目安だったのではと
推測します。
 記号の意味は知りません。「ほどほど重い」「なかなか重い」「すごく重い」「かなり重い」などの俗説は
ありますが・・・。

次に、用途を表す記号です。電車や気動車と同じです。
 ロ :グリーン車 (昔はイ:一等車、ロ:二等車、ハ:三等車)
 ハ :普通車
 ロネ:A寝台 (昔はイネ:一等寝台、ロネ:二等寝台、ハネ:三等寝台)
 ハネ:B寝台
 シ :食堂車 (食堂の「シ」)
 ユ :郵便車 (郵便の「ユ」)
 ニ :荷物車 (荷物の「ニ」)
 フ :緩急車 (ブレーキの「フ」。車掌室があり手動ブレーキを備えます。だいたい中間車でない端の車両。)

数字の十の位は種別を示します。
 1  :軽量客車  (廃止前の「富士・はやぶさ」は14系でしたのでこれです。)
 2  :固定編成客車(20系・24系など、編成全体の電源を賄う電源車をつないだ固定編成。
            トワイライトエクスプレスやカシオペアもこれです。)
 3~5:一般型客車 (いわゆる旧型客車の35系や43系、真っ赤な50系客車など)
 6  :鋼体化客車 (Nゲージでは61系をTOMIXが製品化しました)
 7  :戦災復旧客車
 8  :和式客車
 9  :特殊客車

一の位は登場順の空いている数字です。

そして、最後に製造順の数字がつきます。電車や気動車と同様、同一形式内で100番台とか2000番台とかで
細かいタイプを区別します。


・・・で、写真の「スハネフ15-1」ですが、私が「はやぶさ」で東京に行ったとき乗った車両です。 
  これを形式称号で解説すると、重さが37.5t~42.5t(ス)の、B寝台車(ハネ)で、緩急車(フ)で、
   軽量客車(1)で、登場順が(5)、製造された順番は1番目ということになります。

鉄道ファンが「ファーストナンバー」と言って喜ぶのは、この最後につく製造順の数字が記念すべき1番目だと
いうことなのです。

プロフィール

蓬莱電鉄

Author:蓬莱電鉄
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福岡県の古賀を起点に活動している電車・バス好きのおじさん。
「蓬莱さん」と呼ばれることが多いです。

おもに近所での撮り鉄や鉄道模型(N)の加工を気ままに楽しんでおります。

Yahoo!ブログサービス終了に伴い、2019年6月1日からFC2ブログに引っ越ししてきました。

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